ヒトはなぜキャンプに惹かれるのか?

ばじる

2009年01月28日 21:58

最近、面白い本を読みました。


「先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!」
「先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!」
の2冊です。

ともに鳥取環境大学の教授で、人間動物行動学を専門としている小林朋道氏の著作です。
大学のキャンパスを中心に、人間を含めたさまざまな動物達が巻き起こす事件を活き活きと描き出しており、とても楽しく読むことが出来ました。人間は狩猟採取人の心を持っているという観点からの観察がとても面白かったです。こんな大学で勉強してみたいなあ。
この本の中で特に興味深かったのが、
人間は、「全体的には開けていて遠くまで見渡すことができ、木々や池、小高い丘が点在するような風景」に快さを感じ、しかも「水場や草原で休息している水鳥やシカなどの草食動物がいるほうが、より快さは増す」こともこれまでの様々な研究者によって示されている
、というくだりでした。
これって、まさにキャンプ場じゃん!

たいていのキャンプ場はちょっと見晴らしがよい場所にあり、周りには木々が生え、時として釣り池などがあり、小高い丘も見える。そして木々には小鳥達が集い、運がよければ小動物たちとも出会うことが出来る。
うーん、だからキャンプって快いのだなぁ、とあらためて思ったしだいです。

動物好きなあなたにおすすめの2冊でした。

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